良い小説を読んだとき、文字だけの情報にも関わらず、読者にすばらしいエモーションを与えてくれます。本当の実在感とは情報の「量」ではなく「質」にあると考え、 少ない情報で視聴者の想像力を刺激するということをテーマに、このシリーズを制作しています。借り物でない、ここにしかない緊張感とイメージを表現できればと思っています。
この作品は、1996年から制作している「FADE into WHITE」シリーズの最新作で、私にとっての写真を撮ること(ファインダーを通して世界を観ること)と、日常の対比をモチーフにしています。