月の街

塩竃 信幸

05:57
第14回 佳作

お久し振りです。「ある暑い日に」以来という方が多いでしょうか。塩竃信幸です。御覧頂き有り難うございました。

私はどうにも月が好きでして、毎晩毎晩、今日の月はどんなもんかなと、東京の夜空を見上げています。
丸かったり、食べかけだったり、なみなみと注がれたワインのようだったり、赤かったり、黄色かったり、青かったり、白かったり…。空気のレンズで大きささえ、いつも違います。

実は私、そんな月が宇宙空間にぷかぷかと実在しているものとは、未だに信じていません。別にシューキョーがどうのという訳ではなくて、単純に、触ったことがないからです。
手をのばせばすぐに届きそうで、すごい迫力でそこにある。
でも届かない。切ないものです。だからこそ魅力的なのか。
太陽だとこうはいかないでしょうね。眩しすぎます。

ではでは、徐々に離れていく隣人を愛でつつ…って、これ書いてる今夜は新月です(笑)。