chameleon ~vicious-spiral~

矢吹 誠

00:35
第10回 ユーモア賞

この作品を制作するにあたって、自分なりに「リアリティーのある映像」を追求しました。質感などには特に気を使ったつもりです。
また、「CGで制作する必要性のあるもの」をつくるよう心がけました。

カメレオンが獲物をとらえる映像はよく目にするが、獲物を取り損ねる映像には滅多にお目にかかれません。ましてや獲物(昆虫)が宙返りしてカメレオンの舌をかわすなんてことは、現実的にありえない。この現実的にあり得ないことを作り出すことができるのがCGであり、そこにCGの大きな魅力があると私は思っています。

私は学生であるので、その制作時間には制限があります。30日という限られた短い期間内で制作したのでクオリティーを落とさないように気をつけました。

また、学生の作るCGは、アート性というものにこだわりすぎていて、わかりづらいものが多いように感じます。これでは見る側の人はあきてしまう(CGをやっている人間ですら)。私は、自分が表現したいものを作るのと同時に、見ている人があきないような、わかりやすく、短い時間の作品を作ることを心がけました。

最後にこの作品を見て”楽しい”、”おかしい”など、何でもいいので何かを感じてもらえたら光栄です。