アトミックナックルズ

S.A.T.I.F

01:28
第10回 佳作

ワイバーンの時は、完成版が間に合わなくて、仕方なしにダイジェストでしたが、今回はこの形式が完成版です。ストーリーはありません。ご想像にお任せします。

私は映像作品に必ずしもストーリーが必要だとは思いません。イラストや絵画、ストーリーが無いクレイアニメ作品があるように、CGにもストーリーが無くても見ていて気持ちいいものはありえると思います。
「映像にストーリーが必要だ」というのは、「映画形式」に非常に偏った考え方であると思います。まだ、3DCGは楽に物語を表現するほど発達してはいません。無理にCGで物語を表現する必要ないと思います(他の手段もあるし)。

今回、私が表現したかったものは、「爽快でアクロバティック、空間的なキャラクターのアニメの表現」であったので、 3DCGが一番適していたのです。

この作品を作る上で気をつけたことがあります。従来の CGは、コンピューター系の人が制作していたことが多く、「アニメーション」とは言えないような動きのものが多いと感じています。そこで、今回は「アニメーション作品」と胸を張って言えるようなものを目指しました。モーションキャプチャーを使わずに、アニメーターとして動きを作っています(インバース・キネマティクスなども使っていません)。

鹿間大蔵:キャラデザイン、ベースモデリング
高石健作:モデリング、アニメーション
青山敏之:アニメーション、サーフェイス、ライティング、ディレクション