ブランコ

拝御 礼

05:40
第8回 佳作

・2、3年前、高速道路の高架から下に、太陽が顔を覗かせている光景を見ました。上下反転してみれば、高架から太陽が登る感じです。元々は、そのときの印象をイラストか何かにしようと作業を始めました。その後紆余曲折があり、結局ブランコにある思いを持たせて、分かりやすくするためにCGアニメーション作品としました。もちろん、ブランコを描きたくて「ブランコ」を描いたわけてはありません。
・カメラワークについてはかなりこだわったつもりです。動き、レイアウトにも力をいれ、望遠、標準、広角とそれらがどんな効果を生み出すのか、自分なりに考えて使い分けました。
・作品のネタと絵コンテ自体は、それからしばらくして書き上げましたが、映像にするのにだいぶ時間がかかりました。理由は、適したソフト・環境がなかったからです。私はDOSから育ってきた男なので、今ではWindows以外使う気がしません。とはいえ、一昔前のWindows環境では、とてもCGAなど作ることができませんでした。結局、最近AMIGAやMacから移植されたTrueSpaceというCGソフトとpremiereという編集ソフトをメインに使用しました。やはりソフトウェアはインターフェイスです。今にして思えば、この作品を作るのに要した歳月は、この環境が出来上がるのを待つ歳月だったかもしれません。
・この作品制作で、無理をしないで自分にあった環境を整えるということを学んだ気がします。アマチュアなのですから、次の作品ものんびり構えてみたいと思います。でもWindowsのCGA環境もけっこう整ってきたから、ネタさえ思い付けばその先は案外短いかも・・・。